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2019年3月 8日 (金)

性転換倶楽部/響子そして 回復(R15+指定)

響子そして(覚醒剤に翻弄される少年の物語)R15+指定
この物語には、覚醒剤・暴力団・売春などの虐待シーンが登場します

(十二)回復  意識が戻った。  どうやらまだ生きている。 「気がついたようだね」  ベッドサイドに、聴診器を首に下げている医者らしき男性がいた。 「ここは、どこですか?」 「私の父親が経営している産婦人科病院だよ」 「産婦人科病院?」 「そうだ。どうだい、気分は?」  といいながら、脈を計っている。 「わたし、どうしたんですか? わたし自殺したはずですけど」 「奇跡的に助かったんだ。覚醒剤が体内に残っていて苦労したよ」  覚醒剤……。  そうだ!  それから逃げ出すために自殺したんだ。 「どうして助けたのですか?」 「それが医者の役目だからだよ」 「生き返ったって、またやつらの元に連れ戻されるだけなんです」 「君を捕らえた組織のことは心配しなくてもいいよ。二度と君の前には現われないさ」 「どういうことですか?」 「これでも組織には顔が通っていてね。わたしの下で君を保護するといえば、誰も手 が出せなくなるんだ」 「ほんとうですか?」 「ああ、何も心配することはないんだ。だからもう自殺することもしなくていい」 「ありがとうございます」  あ、そういえば。この先生。わたしのこと性転換者ってこと気づいてるわよね。こ こ産婦人科だと言ったから、産婦人科の先生よね。 「あの……。先生は、わたしのこと……」 「ん……? ああ、性転換していることかい?」  やっぱり、気づいてた。  女性の身体を知り尽くしているから、性転換者を見抜く事は雑作ないよね。 「まあ、その道のプロだからね」 「ですよね……」 「ついでに言えば、君が少年刑務所を仮釈放で保護観察の身だったことも知ってる」 「どうして、それを?」 「あはは、君のことなら何でもお見通しさ。覚醒剤に溺れた母親と、その愛人で売人 の男を殺害したこともね」 「そんなことまでも……」  その時、明人が凶弾に倒れたまま、引き裂かれていたのを思い出した。この先生な ら知っているはずだ。 「先生。明人がどうなったか、ご存じないですか?」 「明人か……。君の旦那だったね。残念だが、彼は亡くなったよ。失血死だった」 「ああ……。わたしの明人……」  わたしはどん底に突き落とされる感覚に陥り泣いた。 「安心しなさい。私の所にいる限り、すべてが丸くおさまる。何の心配もしなくとも ごく普通の女性として生き、何不自由なく暮らしていけるよ。保証してあげよう」 「いったい……。先生は何者ですか? ただの産婦人科医じゃありませんね」 「私は、この産婦人科病院の当直医だよ。それ以上のことは知らない方が良い。もし 詮索してそれ以上のことを知れば、君はまた覚醒剤にまみれた裏の世界に引き戻され ることになる。私を信じて黙ってついてくればいいんだ。いいね」 「わかりました。先生を信じます」 「よし、よし。いい娘だ。これから注射するけどいいね」 「注射?」 「覚醒剤だよ。君の身体は、覚醒剤に蝕まれている。短期間に多量を射たれたために、 脳神経組織内に、覚醒剤に感受する特殊な受容体ができてしまったんだ」 「受容体?」 「その受容体は、常に覚醒剤を必要としていて、胃が空になったらお腹が空くように、 覚醒剤に対する欲求反応を示す。判りやすくいえば、すでに覚醒剤中毒になっていて、 急に薬を絶つとひどい禁断症状が起きて、精神的障害を起こすというわけだ。だから 毎日、必要最低限の注射をして、その量を少しずつ減らしていく。すると受容体もそ れにつれて退化していくんだ。受容体が消失すれば治療完了だ。わかるよね」 「理解できます」 「よし。じゃあ、射つよ」 「はい……」  止血バンドを巻かれ、腕を消毒薬した後に、ゆっくりと静かに注射される。  あ……。やっぱり違うなと思った。  奴等は消毒などしないで、いきなりところ構わずに注射する。注射された箇所があ ざになるのは、そのせいかなと思った。バイキンが入り込んだり、適切でない箇所だ ったりするから。薬さえ効けばそれでいいのだろうけど。  先生はベッドサイドに座ったまま、時計をみたり脈拍を調べたりしている。 「そろそろ、効いていると思うが、気分はどうかな?」 「気分はいいです。でも奴等のところで射たれた時は、意識朦朧になりました」 「それは、一時期に多量を射たれたからだよ。手っ取り早く覚醒剤漬けにするために ね。意識朦朧となっているのを利用して、催眠術のように言いなりにすることができ る。奴等は、そうやって自分の言いなりになる性奴隷や売春婦に調教していくんだ」 「ええ。奴等が、そんなこと言うのを耳にしました。母もそうでした。常套手段なん ですね」 「ま、とにかくだ。治療として処方する分には今の量で十分だ。ほんの少し気分が良 くなる程度。禁断症状が起きないぎりぎりの線だよ」 「ぎりぎりということは起きる事もあるわけですね」 「ああ、その時は我慢してくれ。禁断症状といっても程度は軽い。君ならできるはず だ。他の薬、精神安定剤なんかとの重複服用も厳禁になっている」 「わかりました」 「何も心配ない。とにかく今日はもう休みたまえ」 「はい」

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