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2019年1月10日 (木)

性転換倶楽部/響子そして 抗争そして(木曜劇場)

響子そして(覚醒剤に翻弄される少年の物語)R15+指定
この物語には、覚醒剤・暴力団・売春などの虐待シーンが登場します

(八)抗争そして  ある日。屋敷の玄関先で明人が襲われた。  警察に知られないように、闇病院へ運ばれたが、大量の出血で輸血が必要になった。 ここでは、赤十字からの血液の供給が受けられない。  明人はO型だった。同行していた組織員にはO型がいなかった。 「わたしの血を採って頂戴! B型だけど、きっと大丈夫だから」  わたしの血液型は、bo因子という特殊な血液だ。B型を発現してはいるが、抗原 抗体反応は、ほとんどO型に近いデータを示す事が証明されていた。血液が再生産さ れるまでの補完の輸血くらいなら血液型不適合のショックは起きないと確信していた。 「響子の言う通りにしてくれ」  明人が決断し、わたしの血液が採取されて、輸血された。  思惑通りに輸血は成功し、明人は回復していった。  母親を捨てた非情な父親の血液因子が明人の命を救った。複雑な心境だ。  わたしの手厚い看護と愛情で、明人はみるまに回復していった。  病院の玄関を出てくるわたし達。  三角斤を肩から下げているので、上着を羽織るように着ている。  その時だった。  突然、四輪駆動のパジェロが急襲してきたのだ。  パン・パン・パン  何発かの銃声が轟いた。 「危ない!」  明人が、わたしに覆い被さった。  さらに銃声は鳴り響く。 「響子……大丈夫か」 「だ、大丈夫よ」 「そうか……よかった」  その時、わたしの手にねっとりとした生暖かい感触があった。  それが血であることはすぐに判った。 「明人……怪我してる」  あわてて起き上がってみる。  覆い被さっていた明人の身体が膝の上に。  背中に銃弾が当たって大量の血が吹き出していた。  ゆっくりと明人は仰向けに、向き直り弱々しい声で言った。 「響子。俺は、もうだめだ」 「そんな事言わないで。もう一度輸血すれば……」 「無駄だよ。自分でもわかる。痛みが全然ないんだ。神経がずたずたになっているん だ。いずれ心臓の鼓動も止まる」 「そんなことはないわ。そんなこと……」 「いいんだ。響子」 「あきと……」 「これまで、こんな俺のために尽くしてくれてありがとう。殺伐とした世界で、おま えと巡り会えて、俺は心安らぐことができた。母に対する償いと親孝行もできたと思 う。おまえと一緒に過ごした時間は何事にも変えられない。幸せだった」  身体から次第に血の気が引いていき冷たくなっていく。  やがてゆっくりと目を閉じていく明人。 「冗談はよしてよ。うそ! うそでしょう? 目を開けてよ」  明人は二度と目を開かなかった。 「あきとお!」  声の限りに叫んだ。  わたしは狂おしく明人を抱きしめた。  パジェロの中から、男達の会話が聞こてくる。 「おい。死んだかどうか、見てこい」 「見なくたって、死んでますぜ」 「いいから、確認してこい。今度しくじったら、俺達の命がないんだ。確実に死んで いるのを確認するんだ。それにあの女をかっさらってこい」 「女ですかい?」 「そうだ。見れば、なかなかの上玉じゃないか。放っておくにはもったいない」 「わかりやした」  わたしの明人を、男が触ろうとした。 「いや! 汚い手で触らないで」  男の平手うちが頬を直撃し、もんどりうって地面に飛ばされた。頭を打ったのだろ うそのまま意識を失った。
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