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2018年9月12日 (水)

性転換倶楽部/静香の一日(二)入れ替わり

 静香の一日

(二)入れ替わり  話しは五時間前に遡る。  階段の踊り場で兄妹が口論している。  兄の重雄と、妹の静香であった。 「なんであたしが行かなきゃならないのよ」 「俊彦は真剣なんだぞ。今日は、おまえにプロポーズするつもりで、指輪を用意して 待っているんだ」  そうなのだ。  重雄は親友の俊彦に、その指輪を買うのにつき合わされたのだった。  そして今度のデートの時にプロポーズするんだと告白された。  もちろん反対するわけがなかった。  俊彦とは幼馴染みでもあり、その性格は知り尽くしている。  静香と結婚させても何ら心配することはない。 「そんなこと関係ないじゃない。誰と結婚しようと、あたしの勝手じゃない」  と突き放すように言うと階段を降りようとする。 「おい。どこに行く」 「どこでもいいでしょ。少なくとも俊彦の所じゃないわね」 「待てよ!」 「手を離してよ!」  静香が重雄の手を振り払った時だった、バランスを崩してしまった。 「危ない!」  とっさに静香に手を伸ばして助けようとするが、共に階段を転げ落ちてしまったの だ。  どたどたどた……。  どれくらいの時間が経ったのだろうか。  静香がゆっくりと身体を起こした。 「いててて……」  何が起こったのかしばらく判らないようだった。  そして思い起こして、 「そうか……。階段から落ちたんだ」  あちこちに痛みがあったが、それほど大事には至っていないことが感じられた。 「そうだ……。静香」  そばに倒れている人影に目をやる静香だった。 「おい、静香。大丈夫か……」  声を掛けてみるが……。  打ち所が悪かったのだろうか、倒れている重雄は答えない。 「ちょっと待て! なんでここに俺が倒れているんだ?」  呆然とする静香。 「俺はここにいるんだ。なのに……」  そっと重雄の身体を触ろうとした手。  白く細い女性的な手が目に入ったようだ。 「この手は……。女の手? まさか……」  あわてて自分の姿を確認しようとする静香だった。 「女性の服を着ている……。しかも静香の着ていた服じゃないか……」  立ち上がってそばのバスルームに駆け込む静香。  そこには全身を映せる鏡があるからだ。 「っこ、これは?」  鏡に映る自分の姿に驚愕している静香。 「これは静香じゃないか? まさか……。入れ替わった?」  間違いなかった。  静香の身体に重雄の心が乗り移ってしまったのだ。  念のために服を脱いで見る。  目に飛び込んできたのは……。  豊かな乳房。  きゅっとくびれた細いウエスト。  張りのある大きな腰。  間違いなく女性である静香の身体だった。 「やはり間違いない。静香の身体だ」  信じられなかったが、状況がそう信じるしかないことを物語っていた。  床に倒れている自分の身体。  そして今自分が見ている、自分自身だと思われる静香の身体。  静香の身体に自分の意識が存在しているのは明白な事実のようであった。 「なんでこうなったんだ」  兄の眼にもまぶしいくらいだった豊かな乳房が胸にある。  自分の身体……というか、静香の身体になるのだが……触ってみる。  ぽよよーん。  ほどよい感触があって、心地よいくらいの刺激が返ってくる。 「やっぱりこの身体……。俺だよな……。こんなことって……。そうだ静香は?」  自分が静香の身体に乗り移っているとしたら、静香は重雄の身体に乗り移っている という可能性が高い。  重雄の元に戻ってみる。 「おい。静香、起きろ。目を覚ませ!」  声を掛け、頬を軽く叩いてみるが一向に気が付く様子は見られなかった。 「まさか、打ち所が悪くて……」  静香は、倒れている重雄の身体を調べ始めた。 「脈は正常。呼吸も規則正しい。瞳孔反応は……玄関に非常用の懐中電灯があったな ……。よし、正常だ」  重雄は医学生だった。  だから今の静香にも、ある程度の診断を下すことができる。 「よし、大丈夫だ。どこにも異常は見られない。たぶん精神が入れ替わったものの、 静香の方は心身の融合がうまくいっていないのだろう」  まずは一安心する静香だった。
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(二)入れ替わり  話しは五時間前に遡る。  階段の踊り場で兄妹が口論している。  兄の重雄と、妹の静香であった。 「なんであたしが行かなきゃならないのよ」 「俊彦は真剣なんだぞ。今日は、おまえにプロポーズするつもりで、指輪を用意して 待っているんだ」  そうなのだ。  重雄は親友の俊彦に、その指輪を買うのにつき合わされたのだった。  そして今度のデートの時にプロポーズするんだと告白された。  もちろん反対するわけがなかった。  俊彦とは幼馴染みでもあり、その性格は知り尽くしている。  静香と結婚させても何ら心配することはない。 「そんなこと関係ないじゃない。誰と結婚しようと、あたしの勝手じゃない」  と突き放すように言うと階段を降りようとする。 「おい。どこに行く」 「どこでもいいでしょ。少なくとも俊彦の所じゃないわね」 「待てよ!」 「手を離してよ!」  静香が重雄の手を振り払った時だった、バランスを崩してしまった。 「危ない!」  とっさに静香に手を伸ばして助けようとするが、共に階段を転げ落ちてしまったの だ。  どたどたどた……。  どれくらいの時間が経ったのだろうか。  静香がゆっくりと身体を起こした。 「いててて……」  何が起こったのかしばらく判らないようだった。  そして思い起こして、 「そうか……。階段から落ちたんだ」  あちこちに痛みがあったが、それほど大事には至っていないことが感じられた。 「そうだ……。静香」  そばに倒れている人影に目をやる静香だった。 「おい、静香。大丈夫か……」  声を掛けてみるが……。  打ち所が悪かったのだろうか、倒れている重雄は答えない。 「ちょっと待て! なんでここに俺が倒れているんだ?」  呆然とする静香。 「俺はここにいるんだ。なのに……」  そっと重雄の身体を触ろうとした手。  白く細い女性的な手が目に入ったようだ。 「この手は……。女の手? まさか……」  あわてて自分の姿を確認しようとする静香だった。 「女性の服を着ている……。しかも静香の着ていた服じゃないか……」  立ち上がってそばのバスルームに駆け込む静香。  そこには全身を映せる鏡があるからだ。 「っこ、これは?」  鏡に映る自分の姿に驚愕している静香。 「これは静香じゃないか? まさか……。入れ替わった?」  間違いなかった。  静香の身体に重雄の心が乗り移ってしまったのだ。  念のために服を脱いで見る。  目に飛び込んできたのは……。  豊かな乳房。  きゅっとくびれた細いウエスト。  張りのある大きな腰。  間違いなく女性である静香の身体だった。 「やはり間違いない。静香の身体だ」  信じられなかったが、状況がそう信じるしかないことを物語っていた。  床に倒れている自分の身体。  そして今自分が見ている、自分自身だと思われる静香の身体。  静香の身体に自分の意識が存在しているのは明白な事実のようであった。 「なんでこうなったんだ」  兄の眼にもまぶしいくらいだった豊かな乳房が胸にある。  自分の身体……というか、静香の身体になるのだが……触ってみる。  ぽよよーん。  ほどよい感触があって、心地よいくらいの刺激が返ってくる。 「やっぱりこの身体……。俺だよな……。こんなことって……。そうだ静香は?」  自分が静香の身体に乗り移っているとしたら、静香は重雄の身体に乗り移っている という可能性が高い。  重雄の元に戻ってみる。 「おい。静香、起きろ。目を覚ませ!」  声を掛け、頬を軽く叩いてみるが一向に気が付く様子は見られなかった。 「まさか、打ち所が悪くて……」  静香は、倒れている重雄の身体を調べ始めた。 「脈は正常。呼吸も規則正しい。瞳孔反応は……玄関に非常用の懐中電灯があったな ……。よし、正常だ」  重雄は医学生だった。  だから今の静香にも、ある程度の診断を下すことができる。 「よし、大丈夫だ。どこにも異常は見られない。たぶん精神が入れ替わったものの、 静香の方は心身の融合がうまくいっていないのだろう」  まずは一安心する静香だった。
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