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2018年8月31日 (金)

性転換倶楽部/ドラキュラ X(七)欲情

(七)欲情

 しかし、わたしの記憶が戻ったことを考えて、彼はわたしに触れることは一切しな
かった。
 恋人がいたり人妻だったりしたら、取り返しのつかないことになるからである。
 床に就いたとき、となりには艶かしい女性が横たわっている。
 どんなにか欲情に駆られてしようがなかったに違いない。
 警察官としての理性が押しとどめていた。
 手を触れれば、さらに胸を触りたくなる、そして行き着くところは……。
 だから極力接触を避けるのは当然であろう。
 それがどんなに辛いことかは理解に容易い。

 わたしには恋人もいなければ、人妻でもない。
 結ばれるには何ら障害はないのだが、万が一のこともある。
 元の身体に戻ってしまうということも考えられるからだ。
 今の女性の身体は一時的なもの。
 将来どうなることかはまったく判らないことだった。
 だからわたしの方も遠慮していた。

 そんな夫婦のような生活が続いていた。
 ある夜のことだった。
 いつものように身体を少し離して並んで寝床に寝ていた。
「あ、熱い……」
 身体が異様に火照っていた。
 股間がむず痒くてしようがなかった。
 無意識にその秘部を指でなぞるようにいじっていた。
 さらに指を差し入れていく。
 しかしそれでは収まらなかった。
 女性器が受け入れるべきものを欲している。
 そんな感じだった。
 隣に眠る彼の姿が目に入る。
 この性欲に渇いた身体を癒してくれるのは彼しかいない。
「あ、あなた……」
 彼を揺すって起こしに掛かる。
「うん……。なんだ」
 眠たそうに目を開けた。
「お願いです。抱いてください」
 突然の誘いに驚く彼。
 自分自身ですら、そんな言葉が出るとは思わなかった。
「な、なにを言っているんだ」
「愛しているんです。これ以上、他人行儀なままはいやなんです」
「言っている意味が判っているのか」
「わたしをあなたの本当の妻にしてください」
 無意識に言葉となって口から発せられていた。
 いいながら、さらに彼に迫っていくわたし。
「本気なのかい?」
「はい。もう過去は捨てます。一生あなたについて行きます」
 そんなことを言われ迫られては、男なら誰だって落ちる。
「い、いいんだね」
「あなたしかいなんです」
 垣根の取り払われた彼からは、理性は完全に失われたと言っていいだろう。
 わたしの上に覆いかぶさってくる。
 ネグリジェを脱がされ乳房に触れられる。
 もはや遠慮はいらない。
 さらにブラジャーやショーツを脱がされて丸裸にされてしまった。
 彼もパジャマを脱いで被さってくる。
 わたしの両足を開いて割り入ってくる。
「ほんとうにいいんだね」
 最後の確認。
 こっくりと頷くと、ゆっくりと腰を沈めてきた。
 わたしの中に彼が入ってくる。
「あ、ああ。あなた……」
 自分が女性であることを改めて再認識させられた瞬間であった。
 彼のものが根元まですっぽりと食い込んでいた。
 完全に一体化する二つの身体。
「これであたし達、ほんとうの夫婦になったのね」
「ああ……」
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