2020年7月 4日 (土)

銀河戦記/鳴動編 第二部 第七章 反抗作戦始動 XⅡ

第七章 反抗作戦始動
XⅡ

 サラマンダー艦橋。
 通信士が報告する。
「敵艦隊より、降伏勧告を受諾するとの返信がありました」
「敵艦隊、全艦機関停止して戦闘中止したもよう。間違いありません」
 艦内に歓声が沸き起こる。
「勝ったんだ!」
「我々の勝利だ」
 口々に叫んで喜びを一杯に表していた。
 それも当然だろう。
 戦いの前は、艦隊数で完全に負けていた。
 それをひっくり返して勝利したのだから。
「よし。全艦戦闘中止せよ」
「全艦、戦闘中止」
 深いため息をついて、椅子に座りなおすアレックス。
「おめでとうございます」
「見事な作戦指揮でした」
 オペレーター達が立ち上がって賞賛の拍手で、アレックスを褒め称えた。
「戦艦フェニックスのガードナー提督より入電です」
「繋いでくれ」
 正面スクリーンにフランク・ガードナー少将の姿が投影された。
『おめでとう。君なら勝てると思っていたよ』
「ありがとうございます。それもこれも先輩のおかげです」
『君が銀河帝国軍を率いて総督軍との決戦に赴いたことは報道などで知っていた。遠き空
の彼方から応援するしかないと思っていたが、意外にも援軍要請の特秘暗号通信をもらっ
て驚いたよ。まさかタルシエン要塞を空っぽにすることになるのだからな』
「確かにその通りなのですが、タルシエンの橋の先のバーナード星系連邦は革命が起きた
ばかりで、要塞を空にしても攻略にはこれないだろうと判断しました」
『しかし、そうそう空にしておくわけにはいかないだろう。この後我々は、タルシエン要
塞に引き返す。共和国同盟の解放は君に任せることにする』
「任せておいてください。共和国同盟の解放は私の使命ですから」
『そうだな……。それでは短い挨拶だが、これで失礼するよ』
「お気をつけて」
『うむ』
 こうしてガードナー提督との通信が終わった。
 その後、ゴードンやカインズそしてジェシカなどの腹心達との交信が行われた。
 やがてアル・サフリエニ方面軍艦隊はタルシエン要塞へと引き返していった。
 銀河帝国軍と総督軍の決戦において、アル・サフリエニ方面軍が自陣を空にして援軍に
向かったという情報は、バーナード星系連邦側にも流れているだろうから。
 バーナード星系連邦が革命途上にあるとはいえ、一個艦隊なりをタルシエンの橋を渡っ
てやってくることは十分ありうる。
 一時も早くタルシエン要塞に戻って防御を固めねばならないことは必然のことだった。


 ここに銀河帝国軍と総督軍との決戦は幕を閉じることとなった。
 しかし休む間もなく次の戦いがはじまる。
 共和国同盟の解放が成し遂げられたのではない。
「戦後処理は第四艦隊と第五艦隊に任せて、我々はトランターへ向かう」
 投降してきた総督軍の対処に構っている暇はない。
 第四艦隊と第五艦隊は後方支援としてやってきたのだ。彼らに任せるのは利に叶ってい
る。
「総督軍の総司令のマック・カーサー提督は、自室で自害されたとの連絡がありました」
 通信士が報告する。
「そうか……。共和国解放戦線最高司令官の名で、弔意を表す電文を送っておいてくれ」
「かしこまりました」
 アレックスは一息深呼吸すると、新たなる命令を発令した。
「全艦全速前進。トランターへ向かえ!」
 熾烈なる戦いのあった宙域より離脱して、共和国同盟の解放のためにトランターへと目
指す。
 懐かしき故郷の地へと。


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2020年6月27日 (土)

銀河戦記/鳴動編 第二部 第七章 反抗作戦始動 XI

第七章 反抗作戦始動
XI

 第三皇女艦隊旗艦インヴィンシブル。
 正面スクリーンでは、総督軍に対して攻撃を開始した第四艦隊と第五艦隊が映し出され
ていた。
 戦闘の経験のない艦隊であるが、逃げ腰の総督軍に対しては十分なくらいの戦力と言え
た。
 それを眺めていたホレーショ・ネルソン提督が意見していた。
「皇太子殿下が後退を続けていた意味が、今になって判りましたよ」
「申してみよ」
「はい」
 ネルソン提督は一息ついてから自分の考えを述べ始めた。
「殿下は、後退することによって時間を稼いで援軍の到着を待つと共に、戦闘域を後方へ
と移動させたのです。そして本来後方支援だった艦隊を戦場へと引きずり込んだのです。
戦場となれば本国の指令より、戦場の最高司令官に指揮権が委ねられます」
「その通りです」
 嬉しそうに頷くジュリエッタ皇女。
 信奉する兄の功績を、配下の武将に認められることが一番の喜びだったのである。

 第二皇女艦隊でも同様の具申が行われていた。
 トーマス・グレイブス提督が述べていた。
「戦場においては戦場の司令官が指揮を執る。帝国軍規を良く理解した上での作戦でし
た」
「共和国同盟の英雄と称えられていた才能が証明されたということです」
「誠にございます。銀河帝国の全将兵が皇太子殿下の足元に傅くことでしょう」
「殿下は銀河を統一したソートガイヤー大公の生まれ変わりと言っても間違いないでしょ
う」
 アレックスの特徴ある瞳の色、エメラルド・アイがそれを証明するであろう。
 そして類まれなる指揮能力と作戦巧者は疑いのないものとなる。
「殿下よりご命令です。総督軍の左翼へ艦載機攻撃を集中させよ」
「グレイブス!」
「御意! 総督軍の左翼へ艦載機攻撃!」
 艦橋オペレーター達は小躍り状態で全艦隊へ指令を伝達した。


 さらに三時間が経過した。
「敵艦隊より降伏勧告が打診されています」
 通信士が報告するも、マック・カーサーは無視を続けていた。
 しかしながら、総督軍は総崩れとなり、残存艦数は五十万隻にまでに減じていた。すで
に完全なる消耗戦となり、時間が経てば経つほどのっぴきならぬ状況へと陥っていく。
 それに対して包囲攻撃を続けるアレックスの艦隊にはほとんど損害を被ることはなかっ
た。
 勝算はまるでなく、逃走もかなわない状況がはっきりしている。
 総督軍は完全に戦意喪失となり、総司令官の新たなる判断を待ち続けていた。

 それは【降伏】の二文字しかなかった。

「司令官殿、そろそろご決断すべきだと思いますが」
 参謀の一人が意見具申を出した。
「決断とは何のことかね」
「もちろん降伏です。この情勢ではそれしかないでしょう」
「馬鹿を抜かすな! ここまで来て降伏などできるか!」
「では徹底抗戦なさるとおっしゃるのですね?」
「当然だ!」
「おやめください!」
「何を言うか! おめおめと生きて恥をさらすくらいなら、敵の総大将と刺し違えても相
手を倒すのみだ。それが武人の誉れというものだろう」
「何が武人の誉れですか。それはあなたの自己陶酔でしかありません。これ以上戦いたい
のなら、あなた一人で戦いなさい。もはやあなたに数百万もの将兵の命を委ねることはで
きません」
「ええい、うるさい! 反転して敵の旗艦、サラマンダーに体当たりしろ!」
 誰も沈黙して動かなかった。
「あきらめて下さい。もはや提督の命令を聞くものはおりません」
「貴様らそれでも軍人か!」
「軍人だからこそ、命を粗末にしたくないのです。お判りいただけませんか?」
「判るものか」
 もはや何を言っても無駄のようであった。
「生きて戻ったら軍法会議を覚悟しろよ」
 と叫ぶと艦橋を飛び出していった。
「提督!」
 オペレーターが後を追おうとする。
「追う必要はない! 総司令は指揮権を放棄した。よって指揮権は私が引き継ぐ」
 参謀は言い放つと、全艦に指令を出した。
「全艦戦闘中止! 機関停止して降伏の意思表示を表す」
 オペレーター達は安堵の表情を見せて命令を復唱した。
「全艦戦闘中止」
「機関停止」
 エンジンが停止して音を発生するものがなくなり、艦内を不気味なまでの静けさが覆っ
た。
「国際通信回線を開いて、敵艦隊と連絡を取れ」
「了解。国際通信回線を開きます」
 それはS.O.Sなどの非常信号や降伏する時のための通信回線である。


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2020年6月20日 (土)

銀河戦記/鳴動編 第二部 第七章 反抗作戦始動 X

第七章 反抗作戦始動

 一時間後。
 中央に切り込んだ帝国軍艦隊は優勢に戦いを進めていたが、すでにすれ違いを終えて相
対位置は離脱の方向に向かっていた。
 さらに戦いを続けるには反転しなければならないが危険を伴う。
 サラマンダー艦橋。
「総督軍は正面突破を図って、中立地帯へ逃げ込もうとしているようです」
「反転攻撃しますか?」
「いや、半時計回りに全速迂回して総督軍の側面を突く」
「側面を突くと申しましても、そのためには総督軍の頭を抑えて前進を阻む必要がありま
すが?」
「その通りだよ」
「しかし応対できる艦隊がおりません」
「いるじゃないか」
「え?」
「まあ、見ていたまえ」
 含みを持たせた笑みを浮かべて答えないアレックスだった。


 ザンジバル艦橋。
「何とか正面突破に成功しました」
「よし、このまま全速前進して中立地帯へ逃げ込め」
「了解」
 ふうっ、と大きなため息をついて肩を落とすマック・カーサー提督。
「このまま行けば何とか逃げられそうです」
 とその時、警報が鳴り響いた。
「どうした?」
「前方に艦影を確認」
「なんだと?」
「帝国艦隊です。その数、六十万隻!」
「馬鹿な! そんなものがどこから……」


 サラマンダー艦橋。
「銀河帝国軍、第四艦隊と第五艦隊です」
「ほら見ろ。援軍が来てくれたではないか」
 と楽しそうに言うアレックス。
 万事予定通りという表情である。
「第四艦隊と第五艦隊に連絡を取ってくれ」
 ほどなく正面スクリーンに両艦隊の司令官の姿が投影された。
『第四艦隊、フランツ・ヘーゲル准将です』
『第五艦隊、ベルナルト・メンデル准将です』
「諸君らはすでに戦場に足を踏み入れてしまった。よって銀河帝国軍規によって、両艦隊
を私の指揮下に組み入れる」
 帝国軍規には戦場にある艦隊は、戦場を指揮する司令官の采配に従うように定められて
いる。
 本国から後方支援部隊として戦闘には参加しないことを前提に進軍してきた第四艦隊と
第五艦隊ではあったが、戦闘が長引き戦場が後方に移動したことによって、予定外として
戦場に踏み込んでしまったのである。
 戦場においては、本国からの直接命令は破棄されて、戦場の指揮官の命令に従うという
わけである。
『御意!』
 と両准将は力強く応えた。
 帝国軍規には精通している将軍であるから、アレックスの命令を受け入れることには躊
躇しなかった。
「第四艦隊、及び第五艦隊に対し、宇宙艦隊司令長官として命令する。接近する総督軍に
対し攻撃を敢行せよ」
『御意!』
 再び応える両将軍。
『おまかせください』
『殿下のご期待にお応えしましょう』
 これまでのアレックスの戦いぶりを、後方からずっと見ていたはずである。
 寸部の隙を見せず、負け戦を勝勢へと導いてしまった、作戦巧者の我らが宇宙艦隊司令
長官にして皇太子殿下。
 銀河帝国の存亡を掛ける作戦に参加できることは武人の誉れとなる。
 両将軍がはりきるのは当然のことである。
 後方支援で出撃が下された時のことである。
「皇女様に対し敵艦隊との矢面に立たせて、第四・第五艦隊は安全な後方支援とはいかな
る所存か?」
 第四艦隊・第五艦隊司令官からも、なぜ自分達は後方支援なのだという意見具申が出さ
れていた。
 しかし大臣達は、戦闘経験のない艦隊を最前線に出すわけにはいかないという一点張り
で対抗した。
 両将軍は不満だったのである。
 しかしその鬱憤はここへきて晴らされることとなる。
 皇太子殿下に従い、銀河帝国を勝利に導く。
 もはや迷いはなかった。
 両将軍率いる艦隊は、接近する総督軍に対して猛攻撃を開始した。
 頭を塞いで進行を遅らせ、本隊が追いつくのを手助けする。
 そうこうするうちに、援軍が後方から追いつき、さらに全速迂回してきたアレックス率
いる本隊が側面から攻撃を開始した。
 総督軍包囲網が完成した。
 敗勢から勝勢へ、アレックスの采配を疑うものはもはや一人もいなかった。


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冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・20

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ジパング

勇者「よし、さらに南下するとしよう。たぶん日本が見えてくるはずだ」
ナレ「言葉通りに、半弓状の日本列島が姿を現した」
町娘「これはこれは!ジパングへようこそおいでくだされました」
勇者「ジパング?……そうか大航海時代だもんな」
リリア 「今回は、どちら回りですか?」
勇者「うん、時計回りにいこうか」
少年「わーっ!ガイジンだあ!」
勇者「外人とは失敬な。これでもムー大陸人だ!」
少年「えーん!ぼくの大好きなやよい姉ちゃんがいけにえにされちゃったよお!」
町娘「(井戸の側)いけにえを、ささげなければ、おろちがやってきて、みなを食べてしま
うでしょう」
勇者「……?」
ナレ「真南の家に入る」
勇者「箪笥の中身は……ちぇっ!布の服かよ、しけてるな」
老人「おお!なんということじゃ。ひとり娘がいけにえに選ばれてしまうとは……」
ナレ「南西の小屋、階段があり、当然のごとく降りる一行」
勇者「なんだよ。壺だらけだな、どれかに良い物入ってるかな。お、小さなメダル見っ
け!」
リリア 「あら、この壺に人の頭が……」
弥生「(やよい/顔を出して)お願いでございます!どうかお見逃しを!せめて、もうひ
ととき生まれ育ったふるさとに別れをつげさせてくださいませ」
勇者「いくらくれる?」
ナタリー「行きましょう(勇者の耳を引っ張る)」
勇者「痛い、痛い!耳がちぎれるう!!」
リリア 「そうですよ。わたし達は、何も見なかったんです」
老人「やまたのおろちは、おそろしいばけものじゃ!」
勇者「……??」
ナレ「西の家へ」
勇者「ふしぎなきのみをみつけた!」
町娘「つぎのいけにえは、私かも…。助けてくださいまし!」
勇者「悪いな、何もできん。それもこれも運命とあきらめよ」
神父「わたし、この国に神のおしえ広めにきました。でも!オー!ここでは、ヒミコ神様
ね」
勇者「宣教師か……。おまえの名前は、フランシスコ・ザビエルというんじゃないか?」
男 「(鳥居の側)われらがあるのも、ヒミコさまのおかげじゃ。ヒミコさまが、おろち
にはいけにえじゃというてくれたから…」
勇者「……???」
ナタリー「なによ、さっきから首を傾げてばかりじゃない」
勇者「いやなに……これまで辿ってきた各地の町や村は、大航海時代の名残だろ?ここの
ジパングという国名もそうだ。ところがだ!」
リリア 「ところが?」
勇者「大航海時代は15~17世紀。しかし卑弥呼は2~3世紀の話で、魏志倭人伝に記
載されているものだ」
コンラト「そういえばそうですね。大航海時代なら、織田信長とかの戦国時代が相応です。だ
かこそ、宣教師がいたりするのでしょう」
勇者「卑弥呼を登場させるなら、国名もジパングじゃなくて、倭国とか大和国とかが相応
しいだろ?」
ナタリー「ゲームクリエイターの気まぐれでしょ」
勇者「それを言うのかよ」
ナレ「東の家に入ります」
勇者「箪笥にきのぼうしか……この町、せこいな」
ナタリー「家探ししているあんたの方がせこいと思うわよ」
主婦「ほんに男の子でよかった!娘だったら、いついけにえにされるかと、心配ばかりだ
よ」
勇者「ほいじゃ、そろそろ神殿に入るか……と、外をうろついている奴がいるな」
男 「やよいは逃げてくれただろうか…さいだんにしばりつけるなわを、ゆるめておいた
のだが……」
リリア 「やよいさんて、壺に隠れていた女性ですよね」
兵A「ここは、われらのあるじ、ヒミコさまのお屋敷であるぞ」
兵B「外国では、みなそのようなきみょうないでたちをしているのか?なさけないのう」
リリア 「殴らないでくださいよ!」
勇者「ま、まさか……」
ナタリー「というわりには、拳を震わせているわね」
勇者「なあ、ここに積んであるのは何だ?」
リリア 「たしか、米俵というこの地方の主食の米が詰め込まれてます。私達の国では麦です
ね」
女官「ヒミコさまも、おろちには頭を悩ませているはずじゃ」
勇者「ところで、床に置いてあるこれはなんだ?なにやら、ふわふわしているが」
リリア 「ジパングでいうところの、おざぶとんというものらしいです」
勇者「ここは台所かな。壺にふしぎなきのみが入ってた」
炊事「おろちを退治できたなら、ヒミコさまもきっとよろこばれましょうに……」
勇者「ここも食糧倉庫か……。1俵くらいくすねても分からないかな……。うーん、だめ
だ!床に固定されていて取れないや」
ナタリー「あんた、わざとやってるでしょ」
娘 「ヒミコさまは、近ごろ摩訶不思議な神通力を身につけなさったとか」
勇者「じんつうりき……って何だ?俺たちの使う呪文に似たようなものか?」
リリア 「呪文よりもさらに強化された神がかりのようなものと思いますが……」
勇者「う……ん。いまいち分らんが……まあ、そういうことにしておこう」
娘 「いけにえは、ヒミコさまの予言によって選ばれます」
勇者「壺から、小さなメダルとちからのたね、見っけ(*^^)v。隣の部屋の箪笥からは、う
ろこのたてとけいこぎ」

従者「ここは、ヒミコさまのお部屋じゃ」
勇者「おお、やっと主とのご対面だな」
ヒミコ 「なんじゃ、お前は?」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「おい、ちょっと、設問がおかしいんじゃないか」
ナタリー「なにが?」
勇者「お前はだれだ、と言っているのに、はい・いいえ、はないだろ?」
コンラト「確かにそうですが……常識的には、名前を名乗るものですよね」
勇者「ま、いいや。いいえと答えたら?」
ヒミコ 「答えずともよいわ!そのようないでたち。おおかたこの国のうわさを聞き、外国か
らやってきたのであろう。おろかなことよ。わらわは外人を好まぬ。そうそうに立ち去る
のじゃ。よいな!くれぐれもいらぬことを、せぬが身のためじゃぞ」
勇者「で、はい、と答えたら……。まったく同じ返答をしやがるな。これじゃ、二者選択
する意味ないだろ?ナレーションも少しは気を使えよ」
ナレ「ほっといてください!ゲームマスターに言ってください!!」
勇者「ともかくだ。ここが卑弥呼の時代ということは……あるはずだよな」
コンラト「何がですか?」
勇者「決まっている。魏の皇帝・曹叡から賜ったとされる親魏倭王国印だよ。それと、漢
委奴国王印もあるかも知れない。そのままだと足が付くから、溶かして金塊にして売りさ
ばけば大金持ちだ」
コンラト「それは、カンダタにも劣る悪徳行為ですよ!!」
リリア 「そうです。金印を盗むというなら、パーティー抜けます」
ナタリー「パーティー解散ね」
勇者「じょ、冗談だよ。今の話はなし!」
コンラト「……情報はだいたい集まったようです」
勇者「そうだな。外へ出てみるか」

ナレ「ジパングの側に開いた洞くつがある」
勇者「そういえば、ヤマタノオロチとかいけにえとか、村人が言っていたが……」
リリア 「もしかしたら、この洞窟に生贄とされる娘が、連れ込まれて行くのではないでしょ
うか?」
コンラト「ヤマタノオロチが巣くっていそうですね」
勇者「よおし!オロチ退治するぞお!ダーマの神殿で、素戔嗚尊(すさのおのみこと)と
改名するかな」
ナレ「などと言いながら、勇躍として洞窟へと突入するのであった」


ジパングの洞くつ

勇者「おおお!いきなりメタルスライムの群れだあ!!ナタリーの毒針が炸裂するぞ!」
ナタリー「何を興奮しているのよ。まあ、まかせなさい」
ナレ「メタルスライム3匹を倒して、ナタリーがレベルアップ!バイキルトの呪文を覚え
た」
リリア 「やったね、ナタリー(*^^)v」
コンラト「これでボス戦も余裕が出てきますね」
勇者「おや、祭壇らしきものがあるな」
リリア 「そこら中に亡骸が散乱しています(と言いながら供養する)」
勇者「なんか落ちてないかな……」
ナレ「祭壇をしらべる勇者。人骨があたりにちらばっている。どうやら、ここがいけにえ
の祭壇らしい」
勇者「ちぇっ!何もねえや……いけにえが持っていた何かがあるかと期待していたのに」
リリア 「不謹慎です!」
ナレ「洞窟を突き進むと、行き止まりの壁際に何者かがいた。正面と左右に2対の頭を持
った魔物であった」
勇者「ちょっと待て!頭が五つとはどういうことだ!?八岐大蛇だろ?頭が八つあるはず
だろが?」
ナレ「たぶんCG描写と解像度の問題でしょう?八つも頭を描いたら、CGが潰れて何が
なんだか分からなくなるからです。最初のファミコンは8ビットのドット絵ですから」
勇者「それを言うのかよ!!」
ナレ「気にしない気にしない。ほらほら、やまたのおろちがあらわれましたよ」
勇者「と、とにかく頑張るぞー!」
ナレ「激しい戦いに奮戦するも、ナタリーが倒れ、リリアが倒れ、コンラッドまで倒れて
勇者一人のみとなった」
勇者「くそくらえ!」
ナレ「乾坤一擲(けんこんいってき)会心の一撃となって、やまたのおろちにとどめを刺
した」
勇者「ふうっ(肩で息をしながら)なんとか倒したが……。俺以外棺桶になっちまった…
あれ?旅の扉が出現しているぞ。どうする?(仲間に話しかける)」
ナレ「……(棺桶は答えない)わざとですよね?」

勇者「しようがねえ。死なばもろともだ!」
ナレ「旅の扉に飛び込む勇者だった。そこで見たものは……」
勇者「あれ?ここは……見たことあるな。そうだ、ジパングのヒミコの間だぜ」
従者「ヒミコさま!今すぐきずのお手当てをっ!それにしてもヒミコさまは、いったいど
こでこんなおけがをささったのやら……」
勇者「おい、おまえ!」
従者「ヒミコさまが、おけがをなされて大変なのだ。出ていってくれ!」
勇者「くそ!殴りつけたいが……。今は、こちらの回復が先決だ!ルーラ!!」
ナレ「アリアハンに戻って、教会で仲間を復活させて、自宅で休養したのち、国王に冒険
の書に記録してもらう」
コンラト「これからどうしますか?」
勇者「ジパングのヒミコは、やまたのおろちの化身ということがはっきりした」
リリア 「そうなんですか?」
ナタリー「あたし達は棺桶状態だったからね」
勇者「二度目の対戦が必要だろうが、全滅状態だったからな。もっとレベルアップが必要
だ」
リリア 「レベルアップするなら、メタルスライムの群生が出現しやすい、ガルナの塔が良い
と思います」
勇者「俺もそう思っていたぞ。早速GO!だ」
ナレ「というわけで、ガルナの塔で適当にレベルアップして、やまたのおろちに再挑戦す
るべくジパングに舞い戻ってきた。八岐大蛇たる卑弥呼は、洞窟から屋敷に居を移したよ
うだ」
勇者「おい!ヒミコ!」
ナレ「ヒミコは声をださず、頭の中に直接話しかけてきた……」
ヒミコ 「わらわの本当の姿を見たものは、そなたたちだけじゃ。だまっておとなしくしてい
るかぎり、そなたを殺しはせぬ。それでよいな」
ナレ「はい、いいえ、で答えてください」
勇者「ふむ。何かくれたら黙ってしんぜよう」
ナタリー「なに、言ってるの!」
ヒミコ 「ほほほ……。よい心がけじゃ」
勇者「おい、何もくれないのか?」
ヒミコ 「……」
勇者「そうか、そういう態度なら。正体をばらしてやるぜ」
ヒミコ 「ほほほ、そうかえ。ならば生きては帰さぬ!食い殺してくれるわ!」
ナレ「やまたのおろちが現れた」

勇者「各自、役割は分かっているよな?」
コンラト「私は、とにかく打撃しか出来ないので」
リリア 「わたしは、敵の守備力を下げるルカニの呪文。後は適時回復呪文です」
ナタリー「あたしは、仲間の守備力を上げるスクルト、仲間の攻撃力を上げるバイキルトをコ
ンラッドと勇者に」
勇者「よし、分かっているようだな。では、戦闘開始だ!!」
ナレ「激しい攻防戦を繰り広げながらも、ついにやまたのおろちを倒したのだった」
勇者「ぜぇぜぇ……(肩で息をする)やったぜ!今度は全員生き残った(*^^)v」
ナレ「なんと!ヒミコはおろちだった!そのうわさは、またたく間に、国中に広まってい
った。そして夜があけた」
勇者「お!八岐大蛇が消えて、宝箱が目の前にあるぞ。そうか(ポンと拳で掌を叩いて)
奴は宝箱の化身だったんだ。ミミックと同じだ」
ナタリー「そんなはずないでしょ」
リリア 「それはそうと、宝箱の中身は?」
ナレ「なんと!パープルオーブをみつけた!」
勇者「パープルオーブ?これは何の役に立つのかな??」
ナレ「それは……。実はゲームマスターが考えた正しい順路で巡っていないので……各地
を巡り続ければ、いずれ分かります」
勇者「なんだよ。教えてくれてもいいじゃないか」
ナタリー「いいじゃないの。いわゆるネタバレ注意ということでしょ」
勇者「つまらんなあ……」
リリア 「と、とにかく。八岐大蛇を退治したから、もう娘が生贄にされることはなくなりま
したね」
コンラト「まだ知らない村人たちに教えてあげましょう」
従者「やまたのおろちがヒミコさまに、なりすましていたとは……」
飯炊「あの、ヒミコさまがおろちだったなんて!あなおそろし!」
娘 「きっと本当のヒミコさまは、おろちのキバにかかって……」
男 「なにはともあれ、めでたいことよ!」
兵A「いやはや!勇者どの!あんたは強いのう」
兵B「ここは、ヒミコさまのお屋敷……じゃあなくなっちまったんだなあ」
神父「ヒミコさん、死にました。でも今度あなたたちまるで神さま!やっぱりお手上げ
ね!」
勇者「諦めろ。そもそも日本は八百万の神が治める神道の国だぜ。キリスト教が入り込む
隙はねえよ」
コンラト「これからどうしますか?アリアハンに戻りますか」
勇者「そうだな……久しぶりにショニンに会いに行くか。いや、なんとなくだが……」
ナタリー「なんとなく…ね」


商人の町再訪

ナレ「というわけで、ショニンの町へとやって来た」
勇者「お、店が出来ているじゃないか。やや、ショニンが店子か」
ショニン「あっ、勇者じゃない!なんだかなつかしいわね。見てて、勇者。私、きっとこの町を大
きな町にしてみせるから!」
勇者「おう、頑張れよ。また会いに来るから」
老人「さっそく店できた。これ、あなたのおかげ。ありがとう、ありがとう」
勇者「今とは言わないが、いつかご褒美をくれよな。また来る」


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2020年5月30日 (土)

銀河戦記/鳴動編 第二部 第七章 反抗作戦始動 Ⅶ

第七章 反抗作戦始動

 総督軍後方に新たなる艦隊の出現を見て、緊張を高めるオペレーター達。
 敵の援軍なればもはや救いようのない戦況となり、逃げ出すことも不可能となるだろう。
 しかし次なる報告に状況は一変することとなる。
「識別信号に独立遊撃艦隊第一分艦隊旗艦ウィンディーネを確認」
 それはアレックスの片腕の一人、ゴードン・オニール准将であった。
「ウィンディーネ艦隊だ! 援軍がやってきたんだ」
 小躍りするオペレーター達。
 さらに報告は続く。
「独立遊撃艦隊第二分艦隊旗艦ドリアードを確認!」
 もう一人の片腕、ガデラ・カインズ准将。
「さらに続々とやってきます」
「第十七艦隊旗艦戦艦フェニックスもいます」
 アレックスより艦隊司令官を引き継いだオーギュスト・チェスター准将。
「ヘインズ・コビック准将の第五艦隊、ジョーイ・ホスター准将の第十一艦隊」
 アレックス・ランドール配下の旧共和国同盟軍第八師団所属の精鋭艦隊が続々と登場し
つつあった。
 さらに第五師団所属、リデル・マーカー准将の第八艦隊以下、第十四艦隊、第二十一艦
隊も勢揃いした。
 アレックスの配下にあるアル・サフリエニ方面軍が勢揃いしたのである。
 バーナード星系連邦との国境に横たわる銀河渦状腕間隙にある、通行可能領域として存
在するタルシエンの橋。
 現在地からトリスタニア共和国を経て、さらに遠方にあるタルシエンを含む銀河辺境地
域を守るのがアル・サフリエニ方面軍である。
 トリスタニア陥落以降は、共和国同盟解放軍として旗揚げした総勢六十万隻に及ぶ精鋭
艦隊である。
「戦艦フェニックスより入電。フランク・ガードナー少将が出ておられます」
 アレックスの先輩であり、第五師団司令官にしてタルシエン要塞司令官である。
「繋いでくれ」
 正面スクリーンがガードナー少将の映像に切り替わった。
「やあ、少し遅れたようだが、約束通りに引き連れてきてやったぞ」
「恐れ入ります」
「さあて、早速はじめるとするか」
「お願いします」
「それでは、勝利の後にまた会おう」
 映像が途切れて再び戦場の映像に切り替わった。
 パトリシアは思い起こしていた。
 タルシエン要塞を出発する時のことである。
 発着場においてアレックスとガードナー提督が別れの挨拶を交わしていた。


「それでは先輩、行ってきます」
 ガードナー提督に敬礼するアレックス。
「まあ、いいさ。とにかく要塞のことはまかしておけ。援軍が欲しくなったら、連絡あり
しだいどこへでも持っていってやる」
「よろしくお願いします、では」
「ふむ、気をつけてな」


 そうなのだ。
 あの時からアレックスとガードナー提督の間には密約が交わされていたのだった。
 今日のこの日のために……。
 なぜ、そのことをパトリシアにさえ隠していたのか?
 現況を熟慮して、パトリシアは気がついた。
 統合軍は銀河帝国軍との混成軍である。
 しかも本国には不穏な動きを見せる摂政派の影の黒幕であるロベスピエール公爵の存在
がある。
 そして、このサラマンダーにも皇女艦隊との連絡係として乗艦している帝国兵士もいる。
 摂政派の息がかかっていないとは言えないのだ。
 たとえ腹心のパトリシアにとても、内心を明かすことはできなかったのである。
 壁に耳あり障子に目ありである。
 どんなに優秀な作戦も、上手の手から水が漏れて敵に作戦を知られては元も子もなくな
る。
 危険を最小限にするためには、完全無欠でなければならなかったのである。


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2020年5月28日 (木)

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・14

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人さらいのアジト

ナレ「ダーマの神殿で、セーブと休息を終える一行」
勇者「まあ、とにかく。喫緊の課題である、人さらいが潜伏していると思われる洞くつ
攻略に出かけるぞ」
コンラト「そうです!人助けは重要です。騎士として遠回しにはできません」
勇者「おまえ、騎士じゃなくて戦士だろうが。前世のことは忘れろ」
コンラト「そ、そうでした。つい、昔の気質が残っているようで……」
リリア 「いえ、十分素敵ですよ」
ナレ「ダーマの神殿を南下して、橋を渡った洞窟へとやってきた」
勇者「この洞窟にはボスキャラの人さらいがいる。気を引き締めて行こう」
三人「おー!!(手を挙げて気勢を上げる)」
勇者「リリア、マッピング頼むな」
リリア 「任せてください」
ナレ「あやしいかげ、が現れた」
勇者「いきなりかよ。しかし、あやしいかげとは何者だ?とんでも怪しいぞ」
ナレ「解説しましょう。あやしいかげは、魔物が化けていて本性を隠しています。だいた
い勇者のレベルによって、その力量が変わっていきます」
勇者「なに?つまり俺がレベルを上げれば、それに即応して魔物もより強力な奴が出てく
るのか?」
ナレ「一応ランダムですが、より強い魔物の出現率が高くなるということです」
勇者「うーむ……なんて、相談とかできるのも、ターン制バトルのお陰だな。こちらがコ
マンド入力しない限り攻撃してこない」
リリア 「たまに魔物からの先制はありますけどね」
コンラト「そろそろ戦いをはじめませんか?魔物がじれていますよ」
ナタリー「じれているのは、あんたじゃない?」
勇者「ほんじゃいきますか(戦闘開始する)」
ナレ「魔物は、リリアに向かってザキ(瞬殺呪文)を唱えた。リリアは、呪文をかわし
た」
リリア 「あ、危なかった。Σ( ̄□ ̄|||)」
勇者「いきなりザキとは、あなどれないな」
ナタリー「なにを悠長なこと言ってんのよ」
ナレ「なんとか魔物を倒して一息ついた」
リリア 「何ものだったのでしょうか?」
コンラト「ザキを使う魔物としか分かりませんね。何かドロップしたら推測も可能ですが」
勇者「ふしぎなくつ&ぼうし、を落としたら『はぐれメタル』とかか?」
ナタリー「なんでそれを、あんたが知っているのよ、まだ出会っていないのに?さては、攻略
本を隠し持っているでしょ」
勇者「こ、攻略本って……何のことを言っているのかな?」
リリア 「箪笥とか本棚を、しょっちゅう漁っていたので、攻略本を見つけたのでは?」
コンラト「いい加減にしてください。口論している場合じゃなくて、人さらいに捕われている
人を救出に来ているのですからね」
リリア 「そうでした。冒険を続けましょう」
勇者「そ、そうだな。悪かった……冒険を続けよう」
ナタリー「なんか……釈然としないけど」
ナレ「というわけで、冒険は続く」
リリア 「どうやら、ここの1階は格子状の通路になっているようです」
ナレ「南の方にある扉を開けた所に階段があった」
勇者「降りてみよう」

ナレ「地下二階に降りました」
勇者「む!まほうのカギの扉があるぞ」
リリア 「怪しいですね。その先にひとさらいはいるのでしょうか?」
ナタリー「行けば分かるわよ」
コンラト「と、開けてみたら、ごちゃごちゃと人がいます」
ナレ「二歩進むと、道を塞がれた」
勇者「二歩?普通は一歩進めばじゃないのか?」
ナレ「二歩です!」
勇者「そう、強調するなよ。一歩目で気づかれて、二歩目で道を塞いだということだな」」
賊A「なんだおめえらは?ひょっとして、オレたちの仲間になりてえのか?」
勇者「実はそうなんだよ。仲間に入れてくれ」
賊B「おかしらは、いまるすなんだ。出なおしてきな!」
リリア 「何をおっしゃってるんですか?」
勇者「いやなに、潜入捜査というものがあるだろ。仲間になった振りをしてだな」
コンラト「で、率先的に家探ししたりして、強盗の一役を担うんですね」
勇者「……(バレたか)」
ナタリー「ま、いつものことだけどね……」
勇者「しようがねえ、仲間にはならねえよ!で、いいんだろ?」
賊C「じゃ、通すわけにはいかねえな……やっちまえ!」
ナレ「カンダタ子分が4人現れた」
勇者「やっちまえ!」
ナレ「勇者とコンラッドが攻撃、リリアはルカナンで相手防御力を下げ、ナタリーはス
クルトで仲間の防御力を上げるという戦術で挑み、なんとかカンダタ子分を倒したのだ
った」
勇者「カンダタ子分ということは、人さらいの親分は……」
ナタリー「カンダタということね。前回逃がしてやったのに、恩知らずな奴ね」
勇者「さらに先に通路があるな」
ナレ「そこは牢屋であった。別々の場所に男女が入れられていた」
タニア 「たすけてください!あたしバハラタの町からさらわれたタニアです!」
ナレ「持っているカギでは開けられなかった」
クプタ「つきあたりのカベに、このとびらをあけるレバーがあるはずだ!どうかそのレバー
をっ!」
勇者「いくらくれる?」
リリア 「なにをおっしゃってるんですか?」
勇者「だって、ここまで苦労してやってきたんだ。人助けとはいえ、報酬なしでは」
ナタリー「もう、何言ってんのよ」
ナレ「ナタリーは、カベを調べて大きなレバーを見つけた。うごかしますか?」
ナタリー「ぐいっと!こうするのね」
勇者「あ、こら!」
ナレ「二人の牢の扉が開く」
クプタ「ああ、タニア!」
ナレ「再会を喜びあって、通路をクルクルと回り踊っている」
タニア 「ああ、グプタ!あたしたち、帰れるのね!」
クプタ「ああ、いこう!」
タニア 「ありがとう、勇者さん!」
勇者「ほれ、見ろ!報酬もくれずに、すたこらサッサと行ってしまったぞ」
コンラト「いいではありませんか。さあ、我々も戻りましょう」
ナレ「元来た通路を戻る一行だったが、部屋の入り口で賊達が通せんぼしており、二人も
羽交い絞めにされていた」
タニア 「きゃーっ!」
カンタタ「ふっふっふっ。オレさまが帰ってきたからには、にがしやしねえぜ!」
タニア 「たすけて!勇者さん!」
クプタ「ボクはどうなってもいい!どうかタニアを!」
勇者「やい、おまえらどこかで見た覚えのある顔だな」
ナタリー「何言ってるのよ。シャンパーニの塔で戦ったじゃない」
コンラト「見逃してやったというのに、再度罪を犯すとは許せません」
カンタタ「うん?なんだ、こんなヤツをさらってきたおぼえは……うぬぬ!だれかと思えば、
またうぬらかっ!しつこいヤツらめ。だがこんどはまけはせんぞっ!」
ナレ「カンダタ一味が現れた」

ナレ「カンダタ一味を倒した。経験値1250ポイントを獲得」
勇者「なぬ、戦闘の詳細を省略したな」
カンタタ「まいった!やっぱりあんたにゃかなわねえや……。たのむ!これっきり心をいれか
えるから、ゆるしてくれよ!な!な!」
リリア 「許しましょう。心を入れ替えて世のため人のために精進してください」
カンタタ「ありがてえ!じゃ、あんたも元気でな!あばよ!」
クプタ「あ、ありがとうございました!このごおんは一生わすれません!さあ、帰ろうタニ
ア!」
タニア 「ええ、あなた」
クプタ「どうかあとで、バハラタの町へよってくださいね。では……」
ナレ「仲睦まじく立ち去る二人」
コンラト「カンダタを逃がしても良かったのでしょうか?」
リリア 「私は僧侶です。あの方の目を見れば、改心したかどうかは分かります」
ナタリー「まあ、あんたがそういうなら、そうなんでしょうね」
勇者「……(ブスッとしている)牢屋の隅に、ラックのたねとふしぎなきのみ、を見つけ
たぞ」
ナタリー「さあ、バハラタに戻りましょう。ほれ、リレミト唱えなさい」
勇者「なんでだよ……ブツブツ。リレミト!ほんで、ルーラだ!」
ナレ「バハラタに戻ってきた」
道具「いらっしゃい。ここは、こしょうの店です。やや!あなたがたは!?ぼくです。
グプタです!助けていただいてありがとうございました。こしょうをおもとめですか?」
勇者「なんだ。ここは、おまえの店だったんだな。もちろん、くれ!助けたんだからタダ
だよな」
クプタ「では、差し上げましょう!お金などとんでもない!」
ナレ「勇者は、くろこしょうを手に入れた」
リリア 「これでポルトガの王さまの依頼を達成できますね」
クプタ「お気をつけて。ダーマの神殿は、北の山奥だそうです」
勇者「知ってるよ。順路を間違えたようだな。タニアは二階かな……」
タニア 「あっ!勇者さん!たすけていただいて本当にありがとうございました。おかげでお
じいちゃんから、お店をゆずってもらったんです!」
老人「話は聞きましたぞ。なんといってお礼をいっていいのやら…。こうして楽ができる
のもあんたらのおかげじゃ。礼をいいますぞ」
勇者「言葉じゃなくて。なにかブツをくれ!」
コンラト「それじゃあ、ポルトガの王さまにくろこしょうを渡しにいきましょう」
勇者「おい、今交渉中だぞ!」
ナタリー「いいから、いいから。どうもお邪魔しました」

ナレ「ポルトガ城に戻りました」
国王「おお、そなたはたしか東の地にこしょうを求めて旅に出た勇者じゃったな。して、
どうじゃったのじゃ?やはりだめであったろう」
勇者「ははん、これを見よ!(くろこしょうを差し出す)」
国王「な、なんと!持ち帰ったじゃとっ!?おお、これはまさしく、くろこしょう!よく
やったぞ勇者!さぞやキケンな旅であったろう!よくぞなしとげた!その勇気こそまこと
の勇者のものじゃ!やくそくどおり、そなたに船をあたえよう!おもてに出てみるがよい」
ナレ「というわけで、城の外に出てみると、運河に船が係留されていた」
コンラト「やりましたね!これで、世界中の海を航海できます」
ナタリー「はやく!はやく、乗ってみましょう」


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2020年5月26日 (火)

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・13

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ガルナの塔

ナレ「ダーマの神殿から北へ進むと」
勇者「塔が見えて来たな。ちょうどいい、ここでレベルアップしよう」
ナレ「というわけで、塔の中に突入する」
修女「人生は、さとりとすくいをもとめる、じゅんれいの旅。ガルナの塔へようこそ」
娘 「この塔のどこかに、さとりのしょと、よばれる物がねむっています。さとりのしょ
があれば、けんじゃにもなれましょう」
勇者「賢者か……ダーマの神殿で転職を聞かれた時、転職リストに賢者の項目がなかった
のは、さとりのしょがなかったからか」
ナタリー「呪文の使えないコンラッドさんなら、賢者になれば呪文も使えるようになるし、利
点も多いのでは?」
コンラト「はあ、時々呪文が使えたらと思う時はありますが、私は剣を振ってなんぼという精
神を大切にしたいですけどね」
リリア 「崇高な精神ですね。まさしく騎士、いえ戦士の鑑です」
勇者「ごたくはいい加減にして、攻略をはじめるぞ!」
ナレ「ガルナの塔を突き進む」
勇者「なんだこれは?塔の中に旅の扉があるぞ!」
ナタリー「というか、ワープゾーンといったほうがいいみたいね」
コンラト「これはたぶん、塔の中をいったりきたりできるみたいです」
勇者「そうか……。とりあえず手近なところから行くか」
ナレ「入り口を真っすぐ進んだ所にあるワープゾーンに飛び込んでみる」
勇者「なんか気分悪くなるな……あれ?行き止まりじゃないか」
リリア 「ワープですから、どこに飛ぶか分かりません。ともかくマップを書いて周辺の状況
から、現在地を特定します」
勇者「ああ、頼むぜ。マッピングなしでは攻略できねえな」
ナレ「何度かワープを繰り返し、階段を上り下りしながら、マップを完成させてゆく」
勇者「けっ!結局、分かったのは北西の独立塔に昇るのが正解みたいだぜ」
ナレ「その塔を昇った先は……」
ナタリー「行き止まりよ」
リリア 「いえ、ロープが張られていて北東の塔に繋がっているようです」
勇者「なに!?つまり、ここを綱渡りしていけ!ということか?賭博黙示録カイジのよう
に????」
コンラト「そうみたいですね」
勇者「それで成功したら2000万ペリカ貰えるのか?」
ナタリー「貰えないわよ」

勇者「足を滑らせて落ちたらどうなる?」
ナタリー「大丈夫なんじゃない?ピラミッドから飛び降りても平気だったから」
リリア 「下の階に落ちるだけですよ」
勇者「しかし、落ちればまた昇って来なくちゃならんだろ」
コンラト「そりゃそうですけどね」
勇者「よし、渡ろう……言っとくけど、押すなよ!!」
ナタリー「押さないわよ。あたし達は一蓮托生なんだから」
リリア 「勇者さんが落ちれば、みな落ちますよ」
勇者「絶対押すなよな!!」
ナタリー「しつこいわね!早く渡りなさい!!」
ナレ「と、つい背中を押した」
勇者「あああっ!!!!!」
ナレ「勇者が落ちたら、みな落ちた((o(>▽<)o)) きゃははっ♪」
勇者「なに笑ってやがるんだ!!それもナレーションが顔文字まで使いやがって」
コンラト「北西の尖塔の入り口に落ちましたね」
勇者「ほらみろ、また最初からやり直しじゃないか」
ナレ「ぶつぶつ言いながらも、改めて階段を昇り始めた勇者たち。一本綱渡りも何とかク
リアして、先の方へと突き進む。そして、その先の東の尖塔5階で見たものは……」
勇者「なんだよ、また綱渡りロープが張られてるじゃないか」
ナタリー「足もと注意して、もう一度チャレンジするしかないわね」
コンラト「仕方がありませんね」
ナレ「二本目の綱渡りを敢行して、西の尖塔6階でぎんのかみかざりを見つけた」
勇者「これで終わりか?」
ナタリー「行けるところは全部通ったはずだよ」
勇者「おかしいなあ…。さとりのしょ、があるはずだよな。マップはどうなっている?」
リリア 「見てください。2階以上の中央部に未踏破のところがあります」
コンラト「どこかに隠し通路とか隠し階段があるのでは?」
勇者「そうだな、見落としたのかもな。よし、引き返しながら隠し階段とかを探そう」

ナレ「と、5階に降りた時だった」
勇者「お、おお、おおお!メタルスライムが出やがったぞ!しかも6匹もだ」
コンラト「これは大金星です。1匹倒せば一人頭約1000Pもの経験値が得られますよ」
ナタリー「呪文は効かないわよ。打撃オンリーだからね」
リリア 「分かっています。ナタリーさんは、毒針攻撃お願いします」
ナレ「豊富な経験値を与えてくれるメタルスライムの群れに興奮する一行」
勇者「頼むから逃げないでくれよ」
ナレ「素早さアップの『ほしふるうでわ』と毒針を装備したナタリーが先制攻撃で確実に
1ポイントずつヒットさせる」
リリア 「当たりませんわ」
コンラト「自分も外れました」
勇者「よし、1ポイントだ!」
ナレ「メタルスライムは、倒せば経験値がたくさん入るが、呪文は一切受け付けず、ほぼ
1ポイントずつしか打撃を与えられない。しかもやたら逃げ足の早いことでも有名」
ナタリー「やったあ!1ポイントヒットで、1匹倒したわよ」
勇者「でかしたぞ!メタルのHPは3だ。3回当てれば倒せる」
ナレ「引き続き1匹倒すも、3匹が逃亡した」
リリア 「残り1匹、逃げないで~」
ナレ「ナタリーの番が回り、毒針がメタルスライムの急所を貫いた。プシュッという感じ
で消え去る」
ナタリー「やったあ!!3匹目倒したわよ(^ω^)」
ナレ「メタルスライムを倒した時の経験値は 4140 で、参加人数で割ったものが、個人の
経験値で 1035 となる。それが3匹だから、その3倍。したがって、各自それぞれレベル
アップした。チャリラリラン♪」
勇者「やったな(*^^)v。2レベルアップして、ついにリレミト覚えたぜ」
ナタリー「ようするに、脱出つまりトンズラできるということね」
勇者「おまえ、一言多いぞ!」
ナタリー「ふん!」
コンラト「良かったですね。ダンジョン攻略が楽になりますね。これで人さらいのアジトに向
かえますね」
ナレ「一同、レベルアップに小躍りして注意が散漫となり、足を滑らせた」
勇者「またかよお~!!」
ナレ「落ちた先の4階は何もない空間だったが、床にひび割れができていた」
リリア 「ここは(マップを確認)例の塔の中央未踏破の場所です」

勇者「そうか……。となると、その割れ目に飛び込めば、さらに下の未踏破地に行けると
いうことだよな」
リリア 「たぶん、そうだと思います」
勇者「よし、みな飛び込め!」
ナレ「3階の未踏破地に到着した」
コンラト「ここは下への階段があるだけですね」
勇者「無論、降りるぞ」
ナレ「2階の未踏破地に降りました」
リリア 「宝箱がありましたよ!」
勇者「さとりのしょ、が入ってたぞ。リリア、でかしたぞ。さすが、マッピングの天才だ
な!」
リリア 「どういたしまして」
ナレ「宝箱の他には、地割れがあるだけだった」
勇者「地割れといっても、この下は踏破済みの1階だな。せっかくだから、覚えたてのリ
レミト(ダンジョン脱出呪文)を試してみるか。リレミト!!」
ナレ「一瞬にして、ガルナの塔の入り口に立っていた」
コンラト「それでは、人さらいのアジトですね」
勇者「ま、約束だからな。その前に、ダーマの神殿で冒険の書に記録してもらって、宿屋
で休息だ!」


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2020年5月17日 (日)

冗談ドラゴンクエストⅢ 冒険の書・11

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ポルトガ

ナレ「女王イベントを終えて、冒険の旅に戻る一行」
勇者「何を抜かすか!おまえのおかげで苦労したぜ」
ナレ「たまには、息抜きもよろしいかと」
勇者「何が息抜きじゃ!ちっとも息抜きできんかったわい」
ナレ「あら、そうでしたか?」
勇者「ところで、お前たちはどこに雲隠れしてたんだ?どこにもいなかったよな」
ナタリー「あら、パーティーを解散させられたから、ルイーダの酒場に戻っていたわよ」
リリア 「勇者さんの女王としての風聞が届いていましたよ」
コンラト「美しく立派な女王だとのもっぱらの噂でしたよ」
勇者「そ、そうか?美しいとな(頬を赤らめる)」
ナタリー「なるほど、やはり16歳の女の子の反応ね」
勇者「う、うるせいやい!」
コンラト「パーティーも復活しましたし、冒険を再開しましょう」
リリア 「そうですね。ロマリア城の西の方角に活路ありでした」
ナレ「城を出て西に進むと、祠が見えてきた」
勇者「なんだよ、こんなところにあったのか」
リリア 「ロマリアに初めて来たときは、カザーフ村の情報を得て、真っすぐ北に向かったか
ら、目に入らなかったのですね」
ナタリー「早速、祠に入ってみましょう」
ナレ「祠の中には、魔法の扉とその前に立つ兵士がいた」
兵士「トビラを開けば、その先はポルトガの国だ。まほうのカギをもっているなら通るが
よい」
勇者「そいじゃ、通らせてもらうぜ」
ナレ「扉の鍵を開けて、地下通路へと降りる」
勇者「鍵が掛かっている扉があるな」
コンラト「まほうのカギでも開きませんね」
ナタリー「別の鍵が必要なようね」
リリア 「ここのことはメモしておきます( ..)φカキカキ」

ナレ「祠を出て南下すると城が見えてきた」
勇者「ポルトガルに到着!っとね」
少年「ここはポルトガだよ」
勇者「そ、そうだったな。よおし、右回りに情報収集だ!」
コンラト「右手に宿屋と武具屋、そして道具屋があります」
娘 「ああ、死ぬまでにはいちど『こしょう』というものをたべてみとうございます」
リリア 「こしょう……ですか。こしょう1グラムが、金塊1グラムに相当するほどの貴重品
だそうですね」
ナタリー「大航海時代の話ね」
勇者「懐かしいなあ……。レオン・フェレロなる没落貴族が、交易で名誉や爵位を上げて
ポルトガル王の一人娘と結婚して王位を継ぐまでの話だな」
ナタリー「どこの世界の話をしているの?あんた何歳なのよ?ほんとに16歳?」
コンラト「まあ、いつものことですよ」
勇者「(聞いちゃいない)盗賊の鍵の扉があるな…。なんかありそうだ。調べてみよう」
ナタリー「馬小屋のようね」
馬 「ヒヒーン!」
勇者「お!茂みの中に小さなメダル見っけ(*^^)v」
コンラト「そろそろ武具を買い替えませんか?この先魔物はより強くなりますから」
勇者「そうだな。おい、武具屋!」
武具「こしょうひとつぶは、おうごんひとつぶ。あんなねだんの高いものは、ここには置
いておけませんよ。ところで……ここは武器と防具の店だ。どんな用だい?」
勇者「見せてくれや」
ナレ「鉄シリーズの他、はがねのつるぎとはがねのむち、くろしょうぞくが並んでいた」
勇者「……いまいちだな。コンラッドには悪いが、もっと先の町で買うことにしよう」
コンラト「仕方がありませんね」
老人「なに?船がほしい?王さまに会いなされ」
住民「ここの王さまは、こしょうがだい好きだ。はるか東の国ではやすく手にはいるそう
だが…こしょうのためだけに、東へキケンな旅をするものもあるまい」
勇者「北側にも盗賊扉だ」
ナタリー「また家探しするのね」
娘 「わたしはサブリナ。こうして恋人のことを思っています。でも、夜になれば……。
夜がこわい。ああ、わたしのカルロス…」
勇者「壁に掛けられた袋のなかに、ちからのたねがあった!」

住民「ここは恋人たちのかたらいの場所。かつて愛しあうふたりが、よくここに来ていた
のですが、あのふたりはいまどこに…?」
勇者「そろそろ城に入るか」
衛兵A「ポルトガ城にようこそ」
衛兵B「このようなちいさな国とはいえ、王さまはりっぱなおかたです。どうかそそうのな
いように」
男 「なんと、東にはしょくぎょうをかえられる神殿があるそうです。私もいってみたい
ものですなあ」
ナレ「北東のまほうのカギの扉に入る」
娘 「みなは東の国にいってみたいというけれど、私はこわいですわ。だって東にはやば
ん人しか住んでいないのでしょう」
勇者「東の方の野蛮人?ロマリア地方のことだよな……」
ナタリー「そうみたいね」
ナレ「中央に宝箱の並んでいる部屋がある」
勇者「な、なんだこれは!?」
コンラト「バリアーですよ。踏み込んだだけで強烈なダメージを食らいますよ」
勇者「ふむ、一歩ずつHP回復させながら行けばいいんだろ?」
ナタリー「一歩で死んじゃうかもよ」
勇者「なあに、はじめるまえにセーブしておいて、死んだら再起動してやり直せばいい」
リリア 「あの……。セーブなんて言っていいんですか?」
勇者「いいんだよ。冗談からはじまる真実さ」
ナタリー「勝手にすれば……(呆れている)」
ナレ「まふうじのつえ、スタミナのたね、いかりのタトゥー、を見つけた」
勇者「ほらみろ、まふうじのつえなら、呪文使い相手には役に立つぞ。さて次行こうか」
老人「わしは真実をかたるもの、真実を聞きたいか?」
勇者「聞かせてもらおうか?」
老人「いそがばまわれ!これが真実じゃ。ふあっふあっふあっ」
コンラト「先ほどの行動のことを言ってますね」
勇者「うるせいやい!聞きたくないと答えたらどうだ?」
老人「それは、ざんねんじゃのう」
リリア 「当然の返答ですね」

衛兵「おおくのものたちが東をめざし、そして死んだ。気をつけることだな」
ナタリー「ここでも、東がやばいと言ってるわね」
コンラト「ロマリアからアッサラーム、そこからさらに東を指しているのではないかと?」
大臣「よくぞまいられた!わが王は、いまいそがしいので、私がかわってそなたらの話を
聞こう。勇者がつぎのレベルになるには……以下略」
勇者「なんだ、この城は王さまのかわりに侍従が冒険の書に記録するのか。じゃあ、王
さまは何しているのかな?」
国王「はるか東の国では、くろこしょうがおおくとれるという。東に旅立ち、東方で見聞
したことを、わしにほうこくせよ。こしょうをもちかえったとき、そなたらを勇者とみと
め、わしの船をあたえよう!この手紙を東への洞くつに住むノルドに見せれば、みちびい
てくれるはずじゃ」
ナレ「勇者は、『おうのてがみ』をうけとった!」
国王「ではゆけ、勇者よ!」
勇者「ところでノルドって誰だよ?」
リリア 「アッサラームの東の洞くつにノルドっていう方がいましたよ」
勇者「ああ、あの洞くつか。よし、さっそく行ってみよう」
ナレ「ルーラでアッサラームに飛び、東にあるノルドの洞くつに入る」
ノルド「わしは、ホピットのノルド。おじょうさんがたは、なんだね?さっ、出てゆきなさ
れ!」
勇者「前と同じこと言ってるぞ。普通持っているだけで、シナリオが進むんじゃなかった
のか?ロマリア城のきんのかんむり女王事件のように」
リリア 「ポルトガの王から頂いた『おうのてがみ』を【つかう】のではないですか?」
勇者「そうなのか?」
ナレ「勇者はおうのてがみを読み上げた」
国王「しんあいなるノルドよ。この手紙をもつ旅人をバーンのぬけ道へあんないしてやっ
てくれ。ポルトガの王より」
ノルド「ふむ!すると、おじょうさんがたは、東へいきたいのかね?」
勇者「むろんだ!」
ノルド「ふむ!ほかならぬポルトガの王さまのたのみとあらば…さ!ついて来なされ」
ナレ「と言って、先に行ってしまったノルドの後を追う」
ノルド「ふむ!そこで待っていなされ」
ナレ「洞くつの突き当りで、ノルドが岩盤にアタックすると……新しい道が開けた」
ノルド「さあ、お通りなされ!これがバーンのぬけ道への入り口じゃ」
勇者「すっごい!荒業だな。身体は大丈夫なのか?」
ナレ「抜け道へと進む一行。新たなる土地へ、どのような冒険が待ち受けているのだろう
か?」


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2020年4月19日 (日)

銀河戦記/機動戦艦ミネル 第七章 宇宙へ(最終回)

 機動戦艦ミネルバ/第七章 宇宙へ(最終回)
IV

 ワープゲートから、次々と出現する艦艇。
「ウィンディーネを確認しました」
 オペレーターが紅潮しながら報告する。
「続いてドリアード、フェニックスと続いています」
 アレックス・ランドール配下の旧共和国同盟軍第八師団所属の精鋭艦隊が続々と登場し
つつあった。
 さらに第五師団所属、リデル・マーカー准将の第八艦隊以下、第十四艦隊、第二十一艦
隊も勢揃いした。
 アレックスの配下にあるアル・サフリエニ方面軍総勢六十万隻が勢揃いしたのである。

「ウィンディーネより入電」
「繋いでください」
 正面スクリーンに、ゴードン・オニール准将が出る。
「よお、待たせたな」
「お久しぶりです」
「つもる話は沢山あるが、アレックスが苦戦しているだろうから、先に行くよ」
「判りました。お気をつけて」
 総勢六十万隻に及ぶゴードン達の艦艇は、連邦遠征軍と交戦中のアレックス達の援軍と
して到着したのである。
 速やかに現場に向かう必要があったので、フランソワとは話し合ってる暇などなかった
のである。
「さて、我々は地上に戻りましょう」
 宇宙戦艦ではないミネルバは、援軍に参加することは不可能であるし、まだ地上での作
戦が残されている。
 偽情報だと気づいた駐留艦隊が、取ってひき返してくれば、ミネルバ一隻では太刀打ち
できない。


 海底秘密基地に戻ってきたミネルバ。
 レイチェルにワープゲート奪取作戦の報告をするフランソワ。
「お疲れ様でした。ミネルバの全員に四十八時間の休息を与えましょう」
「ありがとうございます。ですが、反攻作戦が始まったというのによろしいのですか?」
「大丈夫です。我々メビウスの新たなる作戦は、ランドール提督が連邦遠征軍を打ち負か
して、その勢いでトランターへ進撃を開始、そしてトランター降下作戦が始まってからで
す」
「それで四十八時間ですか……」
「まあ、ゆっくりと養生してください。眠れなくなる前にね」
「はい。判りました」
 フランソワは敬礼して、司令官室を後にした。
 一旦ミネルバに戻って、乗員に四十八時間の休息を取るように指示した。
 喜び勇んで、艦を降り始める乗員達。
 基地には艦内にはない多種多様の施設がある。
 食堂へ急ぐ者、レクレーション施設に向かう者、もちろん艦内の自分の部屋で寝る者も
いた。


 ミネルバを含むメビウス部隊の活躍は、まだまだこれからであるが、ひとまず物語を終
えよう。



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2020年4月18日 (土)

銀河戦記/鳴動編 第二部 第七章 反抗作戦始動 I

第七章 反抗作戦始動

 その頃。
 対戦相手の総督軍艦隊も着々と銀河帝国へと進撃していた。
 旗艦ザンジバルの艦橋の指揮官席に着座する、戦略陸軍マック・カーサー大将。
 共和国同盟総督となったのを機に大将に昇進していた。
「奴は本気で百五十万隻で我々と戦うつもりなのか?」
「そのようです」
「信じられんな。狂気としか思えんが」
「ランドール提督のこと、また何がしかの奇策を用意しているのでしょう」
「奴が戦ってきたのは、せいぜい一個艦隊程度の戦術級の戦いだ。これだけの大艦隊を率
いた国家の存亡を掛けた戦略級の戦いなどできるわけがない」
「なるほど未経験ならば勝てる算段も難しいというわけですか」
「この戦いは艦隊同士の正面決戦になる。戦略級では数が勝負なのだ」
「なるほど、納得しました」
 丁度その時、給仕係が食事を運んできた。
「お食事の時間です」
 ワゴンに乗せられた料理に手をつけるカーサー提督。
 それを口に運びながら、
「また、これかね。たまには肉汁たっぷりのステーキを食いたいものだ」
 携帯食料に不満をぶつけ、苛立ちを見せている。
「贅沢言わないでくださいよ。ここは戦場なんですよ」

 バーナード星系連邦は、長期化した戦争により、慢性的な食糧不足に陥っていた。
 働き手が軍人として徴兵されているがために、農地を耕す労力が足りないからである。
 足りない食料は、銀河帝国からの輸入にたよっていたが、十分に充足できるものではな
かった。
 庶民の不満は、厳しい軍事政策によって抑制されていた。
「欲しがりません、勝つまでは」
 日頃からの教育によって、贅沢を禁じられ、いや贅沢という言葉さえ知らないのである。
 慎ましやかに生活することこそが、美徳であるとも教え込まれている。
 とは言うものの、それは一般庶民や下級士官の話である。
 将軍などの高級士官ともなると、肉汁したたるステーキが毎日食卓に上る。
 しかし戦場では贅沢もできない。
 戦艦には食料を積み込める限度というものがあり、狭い艦内では下級士官の目が常にあ
るからである。
 戦時食料配給に沿って、将軍といえども下級士官と同じ食事を余儀なくされていた。
 カーサー提督は話題を変えた。
「それよりも、本国との連絡はまだ取れないのか?」
「だめです。完全に沈黙しています」
「本国とのワープゲートも閉鎖状態です」
「やはり、クーデターが起きたというのは本当らしいな」
「そのようですね」
「我々が銀河帝国への侵攻を決行したのを見計らって、クーデター決起するとはな」
「タルシエン要塞が反乱軍に乗っ取られ、本国側のワープゲートをクーデター軍に押さえ
られては、鎮圧部隊を差し向けることも叶いません」
「連邦でも屈強の艦隊をこちら側に残していったのも、クーデターをやり易くするための
方策だったのだ」
「精鋭艦隊はメイスン提督の直属の配下ではありませんからね」
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